2023年10月21日土曜日

10月21日の読書会

全員集合のもと〈朗霞的西街〉を読み終えました。一巡して残った1ページ半は駆け足でしたが、最後までたどり着けて感慨無量。余韻にずーっと浸っていたい、温かくも物悲しい終わり方でした。


朗霞の歌う「小燕子 穿花衣」(p.428)について、“燕なのになんで「花衣」なんだろう?”と妙に引っかかったので、調べてみました。百度先生、ありがとう。

この童謡、もともとは1957年の映画《护士日记》の主題曲で、歌のタイトルはそのまんま《小燕子》だそうです。作曲者の王雲階が、王路という人が書いた子ども向けの詩「小燕子」を選んで、そこにメロディを乗せたとあります。その際「黒衣」を「花衣」に変えたそうな。黒衣だと重苦しいので相談のうえ、花衣に変えて、活発なイメージを出した、と。なーんだ、やっぱり最初は黒かったんだ! 確かに「花衣」のほうが春っぽいけど、強引といえば強引……。

「出了小巷,来到西街上,一别脸,就看见了鼓楼,那么巍峨、高大,那么冷漠、无情。朗霞不动声色看了它一眼,扭过了头——她庆幸离开的时候可以不必穿过它的身下。」(p.430)。ここの「一别脸」「扭过了头」の細かい動作のニュアンスに注目が集まりました。それと「她庆幸离开的时候」の部分について、文意上「她庆幸 离开的时候〜」ととるべきところ、うっかり「她 庆幸离开的时候〜」と読み取ってしまいそうにもなり、“朗霞、うきうき離れちゃったの?”と混乱しかけました。


何度読み返しても、この作品は胸に迫ります。ただ、例によってやっぱり最後までモヤモヤしている部分はありまして……。

【疑問1】四合院の配置。方眼紙に見取図を描いて、いろいろ検討してみたのですが、いまいちよくわかりません。とくには「院门坐西朝东」(p.403)と「进门就是照壁」(p.403)と「东西厢房」が、どういう位置関係になっているのか。「月洞门」の位置、それと「活泼地」の向き、ここもぼんやりしたイメージしかできないです。誰か、作品を映像化してくれないかしら。陳宝印役に黄暁明、趙彼得役は鐘漢良、ふたりのイケおじで決まりです(←妄想がとまらない)。

【疑問2】〈朗霞的西街〉の舞台となった谷城は、どのあたりなのか? 実在するのか? こればかりは作者に聞いてみるしかないですね。推測するに、山西省晋中市の祁县がそれっぽいんじゃないかと思いますが、どうでしょうか。「乌马河」も「汾河」も流れてるし……。ネットで見る限り、街並みの描写にも共通点があるみたい。ただ、祁县には肝心の「鼓楼」が出てこない……。山西省临汾市隰(xí)县には立派な鼓楼がドンッと建っていて、ここの画像をShenShenが送ってくれたのでイメージが広がりました。行ってみたいなぁ……。楡銭(ゆせん)を蒸して作るという「布烂子」も食べてみたいものです。


読書会の最後、童謡《小燕子》つながりで、懐かしのドラマ《还珠格格》の話になりました。なんと、仲間のその子さんはDVD(いや、だいぶ以前の作品だから、もしかしてVCD?)まで持っているではありませんか。さらに驚きなのは、ShenShenまでもが《还珠格格》を楽しく見たと。原作者の瓊瑤といえば「言情女王」、乙女の友ですよ。それを硬派の彼が見たとは意外です。聞けば「時代劇が好きだから」と。なるほど、乾隆帝もいい味出していて、人気者でしたっけ。

次回、いよいよ彭瑞高〈逃匿者〉です! 〈朗霞的西街〉とはまったく趣が異なり、しょっぱなからいきなり心拍数が上がる場面です。余韻に浸っている場合じゃないかもしれません。急げ、予習。「自己流甩手」しながら、がんばって次回に備えます。[祥]

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