今回、小姨父が33歳のときに受けた“ある手術”のことが蒸し返されます。作品の冒頭で小姨父が泣く泣く受けた例の手術です。金の苦労がなくなり、地位もそこそこ手に入った小姨父に、“十数年来の問題”に目を向ける余裕ができてしまったんですね。貧乏、挫折、失敗を経て、やっとここまできたというのに皮肉なことです。苦楽を共にした小姨の視点で読めば、小姨父の「抑制不住內心的狂喜」(p.776)がなんとも無神経で残酷に響きます。周りを巻き込むのに長けた小姨父ですから、もともとが人間的魅力に溢れた個性的な男なんでしょう。それにしてもこうも大胆にやらかしちゃってまぁ……。“男の尊厳”もそりゃ大事でしょうが、“女の尊厳”はどうなるのかなと、ついつい現実と引き比べて大真面目に憤慨してしまいました。
董耀先と小姨父が古い病棟を前に過去を振り返っています。董耀先が小姨父に過去に受けた手術について、「我记得你说不疼。就跟被蜜蜂叮了口似的。」(p.773)といってました。“小姨父、そんなこといったっけ?”と思って、前に戻って確認したら、実際は董耀先自身がいった言葉でした。手術を恐れる小姨父に、董耀先が「真的一点也不疼,就跟被小小的蜜蜂蜇了一下似的。」(p.751)って、彼をなだめてる。董耀先のあいまいな記憶と、小姨父の過去への執着の対比が出ていると思います。それ以外にも、董耀先は小姨父を鍼灸の練習台にしようとして「一点也不疼。就跟被蚂蚁咬了一口一样。」(p.757)って、嫌がる彼を説き伏せてました。ハチやらアリやら持ち出して、無責任なこといってます。だから「站着说话不腰疼」(p.774)なんていわれちゃうんだな。
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家族と中華料理を作るカードゲーム「音速飯店」で遊びました。
ルールは簡単、「ラー」やら「チャー」やら「メン」などと書かれた円形カードで、「ラー メン」「チャー ハン」などと、「お品書き」にある中華料理名をつなげて、中華皿に見立てたトレーに重ねていくだけです。中華料理は速さが肝心、このゲームもスピード勝負。相手がカードを出す前に「音速」でがんがん割り込んで、いち早く手札をなくした人が勝ちです。単純明快、1勝負2〜3分で片がつくので、「もう1回」「もう1回」と、ついつい熱くなってしまいました。
カードには、なんとピンインがついています。「ラー」なら拉【lā】と辣【là】、「チャー」には炒【chǎo】と叉【chā】といった具合です。これ、難易度を上げて遊べそうですよ。勢いで「タン タン ハーン!」(担dàn 担dàn 饭fàn)なんてやろうものなら、「“お品書き”にないからアウトー」などといわれるまえに「いまのは汤 汤 汗(tāng tāng hàn)だった」なんて発音のダメ出しをされそう。汤汤汗……、うーん料理名というより……人名?(←それ、成吉思汗)[祥]
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| 「音速飯店」 中華皿にちゃんと料理を盛りましょう。焦ってカードが皿から飛び出たらアウト |

『音速飯店』なにそれ!
返信削除そんなオモロイ物、进口货ですかい?
いや、牧家の家族団らんに紛れ込みたい…………