対面での読書会は、オンラインとは比べものにならないほどやりとりがスムースで、仲間の音読も雑音なくしっかり聞きとれました。
本文に入る前の雑談タイムはいつになく盛り上がりました。以前に作成した古ーい中国語読書会の案内ポスターがそのまま公民館に掲示されていたそうで、刷新に向けての相談もさくさく進み、会の名称変更のビックリ案まで浮上しました。また、Skypeが2025年5月5日にサービス終了、Microsoft Teamsに移行するとのことで、機械音痴のわたしたちには、Teamsの練習が必要だねぇなどというのどかな意見も出ました。今後、読書会は対面とオンラインのハイブリッド方式で臨機応変に活用していきたいと思います。さらには、次回の作品も決定するなど、いろいろな事案がさくさくはかどった今回の読書会でした。対面だと情報量がまったく違いますね。
【門番ではなくて、門番“小屋”】
「这房子清灰水泥涂抹的墙面,对开的铁皮门,矮矮趴趴,像个门岗。」(p.116)
北辞郎を見ると、「门岗」は「門衛、(門のところにいる)歩哨」とあったので、わたしはてっきり「对开的铁皮门」がずんぐりむっくりの門番が向かい合っている、つまり両開き扉の擬人化なのかと思いました。……例によって妙なイメージが頭に浮かびます。そこへ、その子さんがこの「门岗」が「房子」を指しているのか「铁皮门」を指しているのかと指摘。それで、やっとこの建物全体が門番小屋のように見えるといっているのだとわかりました。門ではなくて小屋全体、だから「门岗」は人ではなく建物のこと、そうか、それならイメージすっきりです。
【どこで切るか問題勃発】
「我见一个穿红花毛衣梳齐耳短发的圆脸女人」(p.117)
「梳齐」+「耳短发」なのか、「梳」+「齐耳短发」なのか。ここは「梳」+「齐耳短发」で決着。「●耳短发」系統は、「齐耳短发」のほかに「露耳短发」「挂耳短发」のバージョンがありました。「梳」の字、とくになくてもいいじゃない? という意見にたいして、「穿红花毛衣の穿にあわせて、梳をつけたのでは?」という、その子さんの意見にまたまた納得。
【地名の読みは郷に従え?】
「拜托女人去南岗邮政街我母亲家一趟,报个平安。」(p.118)
南岗邮政街の岗の読みがgāngなのかgǎngなのかgàngなのかで悩みました。意味で取るならgǎngっぽい、百度を見るとgàngバージョンもありました。地名も人名のように習慣的な読み方があるんでしょうか。動画でもgǎngとgàngがあって、gāngといっている動画は見当たりませんでした。
いよいよ〈白釉黑花罐和碑桥〉も最終章に入って、主人公の「我」は現実世界に戻ってきました。ここではコロナ禍の中国社会が描かれていて、わたしも当時の自分の経験と重ね合わせて読んでいます。作品は5月には読み終わる予定です。
さて、次回作品は《2023中国年度中篇小说》から、孙频〈落日珊瑚〉、杨方〈月光草原〉、张者〈芳邻〉の3作品が候補に挙がりました。安定の「その子セレクト」なので、全部読んでいきたいところです。まずは、2023年度版のタイトルにもなっている〈落日珊瑚〉に決定しました。心ははや次の作品に向かっています。読むぞ、読むぞー![祥]