全員参加の読書会。全員が集まるまでのちょっとしたお喋りタイム、たまには中国語で話してみようということになりました。ところが、話が自分に振られたとたん、何をどう話していいかわからず瞬時にしどろもどろ。とほほ。「いまの仕事を辞めて、中国行く」というフレーズが、願望段階から決定事項に格上げされて伝わったようで、自分自身で恐れおののいております。どどどどうしよう、言葉って恐ろしい。つくづく思う、通訳の人ってすごいなぁ。
【音読がうまくなりたい】
読書会では自分の番が回ってくると、最初に「ここからここまでやるよ」という意思表示でその部分を音読します。Skype越しの音声は、聞き取りずらいことがしょっちゅうです。とくに、テキスト首っ引きで俯いて音読なんてしてたら、相手にはまるで聞こえていないらしいことが判明。今後、音読はカメラ目線でCCTVのアナウンサー気分でやることにしました。
音読の神 Shenshenに「音読が飛躍的にうまくなるコツ」をほかの仲間が尋ねたところ、「飛躍的かどうかはわからないけど」と前置きしたうえで「ゆっくり読む」という、じつに具体的なアドバイスをしてくれました。これならできそう。うまく見せようと早く読むのは意味がないと。すこしでもうまく見せたいという煩悩を見透かされました。音読に限らず会話でも「声調がとくに大事」だと。ピンインが多少あやふやでも声調が合っていれば、だいたい何をいっているのかわかるもの。逆に声調がでたらめだと何をいってるのかまったくわからない。それから「変なところで区切らない」「声調には長短がある」等々、ためになることを一気に語ってくれました。知恵の滝に打たれ、途中から受け止めきれず頭のてっぺんではじいてしまいました。まさに滝行、精進あるのみ。
【泣いたのは誰?】
「庞雨生想起自己逃亡的那天,也哭了」(p.64)
その前の段落の雰囲気に任せて読んでいたので、「舒秋燕があの日も泣いていたなぁ」と、龐雨生が思い起こしているのだと勘違いしていました。でも「泣いているのは龐雨生ではないか?」と指摘されて気づきました。そういえば主語は龐雨生です。だから、この場面は夫婦そろって泣いている。龐雨生、あんたも泣いたのか、頭の中のイメージが上書きされました。
【指紋はどうなった?】
「现场没有留下有价值的侦查线索,小区监视录像系统也没有启用,因而这一可能性无法确定」(p.68)
「これって、指紋はどうなってるんでしょうね」と、仲間の一人が疑問を口にしました。それそれ、わたしもそう思いましたよ。龐雨生は慌てて逃げちゃったから、ガス栓のみならず現場のあちこちにばっちり指紋残してるはずです。龐雨生自身も指紋の事とても気にしていました。だから心臓バクバクです。指紋って「有价值」な証拠じゃないのかな。警察にしてみれば、まぁ自殺ってことは確定したことだし、防犯カメラの映像もないしで、それ以上突っ込む価値がないのかもしれない。それに、指紋だけで龐雨生に辿り着くのは難しいのかもしれないですしね。
前回の読書会で、その子さんに教えてもらった2023年度版≪中国年度中篇小说≫、わたしもさっそく注文して、今日あたり届く予定です。早く届かないかなー、読むのが楽しみです。
次回で〈逃匿者〉は読み終わる予定です。あっという間です。次の作品、迟子建〈白釉黑花罐与碑桥〉、いま時間を見つけては予習に取り組んでいます。とはいえ、地図でルートを確認したり、北宋~南宋にかけての陶磁器の図録を眺めたり、歴史の知識を補填したりと、あちこち調べものの寄り道ばかりで、一向に進みません。予習が間に合わなくて、みんなについていけなかったら、1段落で勘弁してください。[祥]