2023年7月15日土曜日

7月15日の読書会

猛暑に負けず全員参加の読書会。オンラインの強みをしみじみ実感。こんな暑い日に公民館まで出かけたら、人も溶けてアスファルト道路と同化してしまう。あぶない、あぶない。


今回の範囲は調べごとが多く、個人的にはあちこちで難渋しました。「葬花」の含意や、「擦尖」の作り方とか、「木驴」の形状、「叫魂」のやり方、「刮痧」の道具や使い方、「有面有沙」がどんな状態なのか……、キリがない。ネットのおかげというか、ネットがなければどう調べていいかすら本当にわからない。ありがたい時代です。ネットに頼って調べていくうちに、山西省の空気にも触れた気がします。

416ページの9段落め。「恋の病」に苦しむ呉錦梅の心境を、本人はつらいながらも、それをわりと肯定的(客観的だったかな?)に捉えていたんじゃないか、という室生さんの発言が印象的でした。深い洞察と思考にはっとしました。思ってもみなかったです。わたしはただ単純に、禁断の恋にどろっどろに疲れきった高一女子が、居心地のいい馬蘭花のところに逃避して、いまは何も考えられない状態、と受け取りました。ここ、もっと掘り下げて聞きたかったです。それはそれとして、「周香濤は“物証”を残さない」という、妙に現実的なShenShenの発言がツボにはまりました。

錦梅は「你甘心吗?」(p.417)と、馬蘭花に問いかけます。馬蘭花にふられた趙医師は「这是一朵被埋葬的花朵」(p.413)と、馬蘭花を紅楼夢の林黛玉と重ね合わせて、運命を受け入れる彼女に心を痛めます。馬蘭花は大きな秘密を抱えています。秘密を知って作品を再読すると、彼女の奥深さが際立ちます。したたかで美しく、深みのある女性。映像化するなら、ドラマ《三十而已》で、強い母、強い妻 顧佳を演じた童瑶がわたしのイメージにぴったりです。

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散会直前、室生さんが「ジョングクの新曲、聴いた?」と、とどめの情報を押し込んできました。き、き、き……聴いてません。さっそくMVをチェック。BTSのJUNG KOOKが14日に、ソロシングル「SEVEN」をリリースして、公式ソロ活動を始めたとあります。昨日のことじゃあーりませんか。ノリがよくて、一発でメロディが脳に染みつく楽曲です。“一週間、ずーっと君のこと思ってる”といった内容の歌詞らしいです。SEVENって、7日間のSEVENなんですね。♪日曜日に市場へ出かけ〜 糸と麻を買ってきた〜♪ の「テュリャテュリャ世代」のわたしには、なんと激しく忙しく、スタイリッシュな一週間なんだろうと思いました。それにしても、こんな見目麗しい男子に一週間つきまとわれたら、喧嘩してたって、そりゃすぐに彼女も許しちゃうってもんですわ……。


《2022中国年度中篇小说》上・下、おもむろに読み始めました。

タイトルがおもしろそうだったので、とりあえず下巻〈暗疾〉薛舒(36ページ)を読んでみました。倦怠期を迎えた夫婦の話だと思います(←ちゃんと読み込めていない)。身につまされる部分がそこかしこにあり、タイトルに込められた暗喩をどう捉えるか、読者の年代・立場・性別によって変わってきそうです。

いまは上巻〈白釉黑花罐与碑桥〉迟子建(49ページ)を読んでいる途中です。迟子建は、過去の読書会でも何度か取り上げられているようです。2012年に〈七十年代的四季歌〉、2009年に〈布基兰小站的腊八夜〉、2005年に〈世界上所有的夜晚〉……なんと、すばらしい。バイクのリー、貴重な記録を残してくれて、ありがとうございます。

次回8月、例年なら「暑いからお休みにしよう」という流れでしたが、来月もやりますよ、読書会![祥]