2022年8月20日土曜日

8月20日の読書会

今回もめでたく全員参加の嬉しい楽しい読書会となりました。挨拶がわりのコロナ談義も、ぐっと身近な話題となって身が引き締まりました。

〈甘草之味〉、前回7月は最初の1ページ、ほんのさわりだけ読みました。まぁ、ウォーミングアップですね。参加者それぞれ、作品はもう最後までざっくり読んじゃっていると思われますが、仲間と一緒に読み進めていく手前、今回はネタバレにならぬよう、なんとなーく言葉を選びながらの発言がまた楽し。新しい作品の出だしって、そういうワクワク感があります。

今回の作品は、考えのまったく異なる父と小姨父、それぞれの人生の浮き沈みに、東洋医学の思想を重ね合わせるところが心に沁みました。それぞれの生き方に優劣・正解不正解をつけるのは意味がなく、ただ自分の生命を生ききるしかないなぁ、と一読して感じました。一読しただけではよくわからないそれぞれの内面の葛藤を、これから仲間とじっくり読み解いていきたいです。町田セレクトは常にわたしのストライクゾーン、今回の作品も楽しみです。

読書会では、ぐるぐる順番に読み進んでいきます。「東洋医学」にうといわたしは、今回、ShenShenと室生さんに回ってきたp.753〜754にかけてのそれぞれの「歌诀」が、わからなさすぎて鼻血が出そうでした。ふたりとも、やっぱりすごい。「歌诀」を「早覚え」という、いい感じの日本語に当てはめてくれて、もやもやがすっきりしました。《新编中药歌诀》を淘宝で探したら、何種類か出てました。本によって、同じ薬草でも歌訣が違うのかな。邦訳版は見つけられなかったです、残念。語呂よく日本語に移すのは難しいでしょうし(語呂が悪けりゃ「早覚え」にならないし)。需要もなさそうだしなぁ……。

父が生薬について独学をはじめる潜在的な動機は、p.752以降の小姨父との「理想」についての対話に根ざしているのかもしれません。父は、内心では秦大貴を受け入れられない、でも望むと望まざるとにかかわらず、影響されてしまっているように見えます。[祥]